先物カレンダースプレッドの価格と損益を計算する方法
先物カレンダースプレッドの価格、期近と期先の動きを損益へ結びつける方法、表示される符号を先に確認すべき理由を解説します。
要点
先物カレンダースプレッドは、同じ商品の異なる二つの限月で反対方向のポジションを持ちます。損益は価格差の変化で決まるため、計算前に符号と各レッグの方向を定義します。
カレンダースプレッドは二つの限月を比較します
基本形は、同じ先物商品の一つの限月を買い、別の限月を売る組み合わせです。
したがって市場全体の上昇や下落だけでなく、二つの限月が相対的にどう動くかが重要です。
CMEもカレンダースプレッドを同じ先物市場の異なる満期を同時に取引する構造として説明しています。
先物のロール利回りとカーブでは限月を入れ替えてエクスポージャーを維持する別の効果を説明します。
計算前にスプレッドの符号を決めます
すべての市場や商品が同じ符号で表示され、買い注文が同じレッグ方向になるとは限りません。
この例では S = 期近価格 - 期先価格と定義します。
そのため期近を買い、期先を売るポジションのポイント損益はSの変化と一致します。
プラットフォームが逆の表示規則を使えば、経済的な二つのレッグが同じでも画面上の符号は反対になります。
計算例:二つのレッグとスプレッドを照合します
開始時に期近が101.20、期先が102.00とします。
S = 期近 - 期先なので開始スプレッドは101.20 - 102.00 = -0.80です。
その後、期近が103.10、期先が103.40ならスプレッドは-0.30です。
変化は-0.30 - (-0.80) = +0.50ポイントです。
期近ロングは103.10 - 101.20 = 1.90ポイントの利益です。期先ショートは103.40 - 102.00 = 1.40ポイントの損失です。
純損益は1.90 - 1.40 = +0.50ポイントで、スプレッド変化と一致します。
1ポイント価値が$50なら、1対1スプレッドのコスト前損益は0.50 × $50 = $25です。4単位なら$100です。 [!TRYMARK] カレンダースプレッド確認 9月18日に開始101.20と102.00、終了103.10と103.40、S = 期近 - 期先、1ポイント$50を記録し、二つのレッグと$25の結果を再計算します。
両方が上昇してもスプレッド損益は別です
例では両方の先物が上昇しましたが、期近は1.90、期先は1.40ポイント上昇しました。
その差の+0.50ポイントがスプレッド利益です。
期近が100.80、期先が101.90で終わればSは-1.10となり、スプレッド変化は-0.30です。
期近ロングは0.40損失、期先ショートは0.10利益なので、純損失は0.30ポイントです。
このため単純な強気・弱気の見方だけではカレンダースプレッド損益を説明できません。
上場スプレッド注文と個別レッグ注文は違います
CMEの上場FXカレンダースプレッドでは二つのレッグが同時に執行され、その戦略ではレッギングリスクがありません。
一方、二つのアウトライト注文を別々に出せば、一方だけ先に約定したり二つ目の価格が変わったりします。
関連限月には証拠金相殺が認められる場合がありますが、金額は商品別で、ブローカーの要件も異なります。
先物スプレッド比率では契約枚数と経済的感応度を別々に確認する理由を説明します。
両レッグに費用がかかる場合があるため、スプレッドのグロス損益と口座のネット損益は同じとは限りません。
カレンダースプレッドのチェックリスト
よくある質問
先物カレンダースプレッド価格はどう計算しますか?
期近 - 期先のように明確な規則を一つ選び、開始と終了で同じ規則を使います。その変化は二つのレッグ損益と一致するはずです。
両方の先物が上昇しても利益になりますか?
はい。この例の期近ロング・期先ショートでは、期近の上昇幅が期先より大きければ利益になる場合があります。
カレンダースプレッドの買いは常に期近買い・期先売りですか?
いいえ。表示方法と買い・売りのレッグ対応は市場や商品で異なる場合があります。注文前に戦略定義と生成されるレッグを確認します。
カレンダースプレッドの証拠金は常に低いですか?
一律ではありません。清算モデルが関連限月の相殺を認める場合がありますが、商品別の条件とブローカー要件を確認する必要があります。