Hyperliquidの資金調達率とは:計算式と毎時の支払い
Hyperliquidの標準無期限先物における資金調達率の計算、毎時の支払い、オラクル価格、予測値と実際の口座履歴の違いを解説します。
このガイドの内容資金調達率と支払額は別の数値です
短い要約
Hyperliquidの標準無期限先物では、8時間基準の式で資金調達率を計算し、その8分の1を毎時移転します。支払額の計算にはポジション数量、イベント時のオラクル価格、時間当たりの率を使い、マーク価格は使いません。表示された率だけでは実際の口座入出金額は分かりません。HIP-3市場やHyperpsでは別のルールがあり得るため、先に市場タイプを確認してください。
資金調達率と支払額は別の数値です
資金調達率は各イベントで適用される割合で、資金調達の支払額はその率を特定ポジションの基準価値に掛けた現金移動です。同じ率でも数量と基準価格が違えば支払額は変わり、ロングかショートかで支払う側と受け取る側も変わります。Hyperliquidは資金調達をロングとショートの間の移転と説明し、その移転から別のプロトコル手数料を徴収しないとしています。
「年率換算した資金調達利回り」は将来の収入を約束するものではありません。現在の時間当たりの率が続くと仮定して期間を延ばした比較値です。率は価格関係や商品ルールに応じて変わります。実際の口座結果には約定手数料、約定価格、担保、清算リスクも影響します。一般的な定義と取引所ごとの差は無期限先物の資金調達率ガイドで解説しています。
基本式は8時間基準で計算し、毎時支払います
Hyperliquidの標準無期限先物の式は、平均プレミアム指数Pと固定金利項を組み合わせます。
8時間基準の率 F = P + clamp(0.0001 − P, −0.0005, 0.0005)
clamp(x, 下限, 上限)はxを指定範囲内に制限する関数です。0.0001は0.01%、0.0005は0.05%です。8時間基準の計算結果を8で割ると1時間に適用される率になります。毎時決済だからといって、8時間分の率を毎時間全額適用するわけではありません。
Pが0ならFは0.0001、すなわち8時間で0.01%です。時間当たりの率は0.0001 ÷ 8 = 0.0000125、つまり0.00125%です。これは固定金利項だけを示す仮定で、実際のプレミアムがゼロであることや受取額を示しません。「8時間基準」は次の8時間の率が固定されるという意味でもありません。資料によるとプレミアムは5秒ごとにサンプルされ、1時間単位で平均されます。複数時間の合計を求めるときは、最初に表示された率を保有時間に掛けず、各イベントの実際の記録を合計します。式と決済間隔はHyperliquidの資金調達ルールで確認できます。
プレミアムは最終約定値だけでなく、インパクト価格とオラクルを比較します
標準式のプレミアム指数は、無期限先物市場と原資産の現物オラクル価格の関係を測ります。インパクト買値とインパクト売値は、その市場で定めるインパクト想定元本を板にぶつけたときの平均約定価格です。
価格差 = max(インパクト買値 − オラクル価格, 0) − max(オラクル価格 − インパクト売値, 0)
プレミアム = 価格差 ÷ オラクル価格
板の両側をそれぞれオラクルと比較するため、結果は最終約定値から現物価格を引いた数値と一致するとは限りません。Hyperliquidはプレミアムを5秒ごとにサンプリングし、1時間にわたり平均すると説明しています。短時間の約定や気配だけで1時間分の率が決まるわけではありません。
オラクルも特定取引所の最終値とは限りません。Hyperliquidの資料では、各バリデーターが複数の中央集権型取引所の現物価格を流動性に応じて加重した中央値として計算すると説明しています。インパクト価格、現物オラクル、マーク価格は別の項目です。標準の資金調達式はプレミアムを求める際にオラクルを使い、マーク価格は別の目的に使われます。違いはマーク価格と最終約定値を参照してください。

率が変われば同じポジションの支払額も変わります
時間当たりの率がプラスで、Pが0と仮定します。8時間基準の率は0.01%、時間当たりは0.00125%です。数量が1 BTCでイベント時のオラクル価格が10,000ドルなら、単純な基準価値は10,000ドルです。
時間当たりの支払額 = ポジション数量 × オラクル価格 × 時間当たり資金調達率
1 BTC × $10,000 × 0.0000125 = $0.125
プラスの率ではロングがショートに支払います。この仮定では、ロングの支払いは約0.125 USDC、ショートの受け取りも同額です。他の口座変動は含みません。これは式の例であり、現在の率ではありません。Hyperliquidの契約仕様では、標準契約はUSDCを証拠金とし、USDT建ての線形契約と説明されています。画面の価格がUSDT建てでも、台帳のすべての金額が同じ資産とは限りません。 一部の商品ではクオート通貨が異なる場合があるため、対象市場の契約仕様を確認してください。
プレミアム調整を見るため、仮にPを1%とします。あえて大きくした例で、市場の観測値や予測ではありません。
F = 1% + clamp(0.01% − 1%, −0.05%, 0.05%) = 0.95%(8時間基準)
時間当たりの率 = 0.95% ÷ 8 = 0.11875% = 0.0011875
1 BTC × $10,000 × 0.0011875 = $11.875
率がプラスなので、ロングは1時間当たり約11.875 USDCを支払い、ショートが受け取ります。この例は固定金利項よりプレミアムが大きい場合に制限関数がどう働くかを示します。実際の計算には該当する時間の平均プレミアム、正確な数量、イベント時のオラクル価格、市場ルールが必要です。Hyperliquidは時間当たりの上限も定めていますが、上限は通常の率や将来コストの予測ではありません。
オラクル基準の資金調達と売買損益を分けて照合します
Hyperliquidが示す支払式はポジション数量 × オラクル価格 × 資金調達率です。イベント時のオラクル価格で数量を基準想定元本に換算し、マーク価格は使いません。マーク価格は未実現損益や清算リスクなど別の目的に使われます。異なる価格項目を混ぜると、別々の口座変動を誤って一つにまとめてしまいます。
1時間保有したロングを例にします。プラスの時間率0.00125%、イベント時のオラクル価格10,000ドル、数量1 BTCなら、資金調達の支払いは0.125 USDCです。同時にBTCが上がり約定ベースの損益が+20 USDCでも、二つを「資金調達損益」としてまとめません。価格損益+20、資金調達−0.125、手数料などを別の行に記録します。ショートも資金調達を受け取りながら、それより大きな価格損失を出す場合があります。
Hyperliquid APIでは現在の資産コンテキスト、過去の資金調達率、ユーザーの資金調達履歴が別々に提供されます。ユーザー履歴にはイベント時刻、コイン、符号付きポジション数量、適用率、USDC金額が含まれる場合があります。実際の口座移動を確認するときは、画面上の推定だけでなく、時刻とusdc金額を照合してください。標準APIの例では、sziが正のロングと正の率に対し、USDC口座変動がマイナスになっています。
predictedFundingsは未来のイベントの予測値と次回時刻を返すもので、台帳に記録済みの決済とは異なります。API資料ではこの予測クエリは最初のperp DEXのみ対応と記載されているため、全HIP-3市場を網羅すると考えないでください。項目と範囲はHyperliquidの無期限先物APIリファレンスで確認できます。
Hyperliquidの全市場に同じ基本式を当てはめることはできません
上の式は標準的な現物オラクル連動の無期限先物についての説明です。Hyperliquidの資料によると、HIP-3のビルダー展開市場には、より反応性の高い別のプレミアム式があります。インパクト買値と売値の平均をオラクルと比較し、展開者は資金調達率の倍率や金利項を設定できます。HIP-3の率を標準式にそのまま代入したり、同じプレミアムなら常に同じ率になると考えたりしないでください。
Hyperpsも別です。外部の現物・指数オラクルに結びつく標準先物とは異なり、独自のマーク価格の移動平均を資金調達の参照にします。対象が標準現物連動perp、HIP-3、Hyperpのどれかを先に確認してください。HyperliquidのHyperps資料は別の参照価格と資金調達設計を説明しています。この記事では三種類のリスクを同一視しません。
契約、証拠金、価格の単位が分からないと、正しい式を誤った台帳に当てはめることがあります。Hyperliquidの契約仕様で商品単位、オラクル通貨、担保、口座ルールを確認してください。損益通貨と担保通貨の一般的な違いは線形とインバースの無期限先物比較を参照できます。
高い資金調達の受け取りは無リスク収入ではありません
現物を保有して同程度のperpをショートすれば、方向性の影響を抑えつつプラスの資金調達を受け取る可能性があります。しかし、確定した裁定取引になるわけではありません。率は反転または低下することがあり、現物とperpのベーシスも動きます。売買スプレッド、スリッページ、保管・送金コスト、取引手数料も結果を変えます。資金調達を受けている最中でも、ベーシス変化や証拠金不足でショートが清算される場合があります。
現在の率に保有予定時間を掛けると、将来の各時間も同じ率が続くという仮定が隠れます。プレミアムの時間窓、数量、口座状態は変わる可能性があります。取引所間で年率換算値を比べるなら、決済間隔、率の定義、参照価格、商品タイプを揃えてください。無期限先物の取引コストガイドでは、約定、手数料、資金調達を別々に照合する方法を説明しています。
資金調達の一行を照合するチェックリスト
- 市場と銘柄: 標準perp、HIP-3、Hyperpsのいずれか
- 率の期間: 8時間基準の計算値か、1時間に適用する率か
- 支払方向: 率の符号とポジション方向の組み合わせ
- 基準価値: 数量、イベント時のオラクル価格、台帳の資産
- 時刻: 次回の予測イベントか、決済済み記録のUTC時刻か
- 価格の用途: オラクルとプレミアム入力か、マーク価格のリスク計算か
- 他の現金移動: 約定損益、売買手数料、担保変動、資金調達
この記録方法は率の比較や過去の口座変動の説明に使うもので、取引シグナルでもHyperliquidの利用推奨でもありません。商品資料や口座ルールは変わる可能性があるため、利用前に現在の市場仕様と台帳を確認してください。
よくある質問
Q1Hyperliquidは資金調達を毎時支払いますか?
標準perpの資料では毎時支払うと説明されています。式は8時間基準で計算し、その8分の1を各時間に適用します。HIP-3やHyperpsは各市場のルールを確認してください。
Q2Hyperliquidで資金調達率が正なら誰が支払いますか?
標準的な現物オラクル連動perpでは、正の率でロングがショートに支払い、負なら方向が逆になります。実際に記帳された資産と金額は口座の資金調達履歴で確認してください。
Q3Hyperliquidは資金調達にマーク価格を使いますか?
いいえ。Hyperliquidは支払額の基準価値にオラクル価格を指定しています。マーク価格は別の項目なので、台帳照合時に入れ替えてはいけません。
出典
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問題 01
標準的なHyperliquidの資金調達間隔はどう説明できますか?
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