先物スプレッド注文と2レッグを別々に執行する違い
上場先物スプレッド注文と2つのアウトライトを別々に約定する違い、legging risk、スプレッド価格とレッグ価格の照合方法を解説します。
要点
上場先物スプレッド注文は取引所ルールに従い定義されたレッグを1つの戦略として執行し、一方だけ先に約定するリスクを減らします。レッグを別々に入れると約定間の値動きにさらされます。
スプレッド注文は価格関係を取引します
カレンダースプレッドは通常、同じ商品の異なる限月を反対方向に組み合わせます。
例えば期先を買い、期近を売ります。
スプレッド注文は2契約の価格関係を戦略価格として取引します。
CMEのFXカレンダースプレッド資料は2レッグが同時に執行され、legging riskがないと説明しています。
正確な価格慣行とレッグ比率は商品ごとに確認します。
個別レッグは約定間に片側リスクを作ります
9月限を買い、6月限を売りたいとします。
9月限を先に買うと、6月限の売りが約定するまで9月限のアウトライトリスクがあります。
その間に市場は動きます。
2つ目のレッグが不利に動くと、実現したスプレッドは目標より悪くなります。
これがlegging riskです。
対応する上場スプレッド注文は一方だけ開いている時間を避けるために使えます。
例:目標10.00が10.75になる
次を狙うとします。
まず期先を110.00で買います。
期近売りの前に価格が99.25へ下がります。
実現スプレッドは:
110.00 − 99.25 = 10.75です。
目標10.00より0.75不利です。
スプレッド1単位が1ポイント50ドルと仮定すると:
0.75 × 50ドル = 37.50ドルです。
これはleggingコストの架空例で、すべての商品に同じ乗数を使いません。
- 期先買い 110.00
- 期近売り 100.00
- 目標スプレッド = 10.00
スプレッド価格とレッグ価格は別の情報です
戦略価格は2契約の関係です。
レッグ価格は各構成契約に割り当てられた実際の価格です。
スプレッド価格と1つのアウトライト価格を直接比較しません。
まず戦略定義を確認します。
スプレッド価格 = レッグA − レッグB、または取引所の指定慣行です。
上場スプレッドには1:1以外の比率もあります。
正確な商品仕様を使います。
上場スプレッドには独自の流動性があります
上場スプレッドは専用注文板を持つことがあります。
対応商品ではCMEのimplied pricingがスプレッドとアウトライトの流動性をつなぐこともあります。
そのため2つのアウトライト最良気配だけでスプレッドの利用可能流動性を判断できません。
逆に両方のアウトライトが流動的でも手動leggingが低リスクとは限りません。
先物の流動性チェックリストはスプレッド、板、注文サイズをまとめて確認します。
同時執行でもすべてのリスクは消えません
スプレッド注文はレッグ間の執行時間リスクを減らせます。
ポジション成立後の市場リスクは残ります。
希望したスプレッド価格で必ず約定するわけでもありません。
未約定や部分約定、商品別マッチングルールの影響もあります。
最終戦略数量と両レッグポジションを確認します。
先物注文が複数価格で約定する理由は約定照合を説明します。 [!TRYMARK] スプレッドと手動leggingを比較します 110.00と100.00で目標10.00を作ります。最初のレッグ約定後、2つ目が99.25へ動いたとして実現スプレッドと差を計算します。
スプレッド執行チェックリスト
正確なスプレッド商品と限月を確認します。
各レッグの売買方向を記録します。
レッグ比率を記録します。
取引所のスプレッド価格慣行を確認します。
上場スプレッド注文の有無を確認します。
個別レッグなら最初のレッグと許容遅延や価格変動を決めます。
約定後にスプレッド数量と両レッグ数量を照合します。
商品ごとに証拠金、流動性、執行ルールが同じとは考えません。
この記事は執行の仕組みを説明し、スプレッド取引を推奨しません。
よくある質問
先物スプレッドのlegging riskとは何ですか?
一方だけ約定し他方が未約定のため、一時的アウトライトリスクが生じて最終スプレッドが目標から動くリスクです。
カレンダースプレッド注文はlegging riskをなくしますか?
取引所ルールで両レッグを同時執行する上場スプレッドなら一方だけ先に約定する区間をなくせます。他の市場リスクは残ります。
スプレッド注文は個別レッグより常に良いですか?
必ずしもそうではありません。利用可能性、流動性、価格、比率は商品ごとに異なります。
手動leggingで実現スプレッドが目標と違うのはなぜですか?
最初のレッグ約定後に2つ目の市場が動くためです。最終関係は元の気配ではなく実際の2つの約定価格で決まります。