先物とフォワードのConvexity Adjustmentを解説
日次決済と金利感応度の違いで、経済的に似た先物とフォワードの価格やヘッジがずれる理由をDV01の計算例で解説します。
要点
先物は契約期間中に損益が日次決済されますが、フォワードはキャッシュフローが後日に集中する場合があります。金利と価値感応度が変動すると、この時点差がconvexity adjustmentを生むことがあります。
日次決済はキャッシュフローの時点を変えます
先物は取引所の決済価格を使い、契約期間中の損益を変動証拠金として移動させます。
フォワードは契約や担保条件により、経済的な決済がより後日に集中することがあります。
途中で受け取る現金はその時点の金利で再投資でき、支払う現金は資金調達が必要です。この違いが価値に影響します。
先物とフォワードでは契約構造の違いを説明します。
Convexityはbasisの別名ではありません
Spot-futures basisは主に現物と先物の価格差を保有コストと比較します。
Convexity adjustmentは、似た金利エクスポージャーでも金利変動時の感応度とキャッシュフロー時点が違うかを確認します。
先物basisとfair valueでは保有コストを別に扱います。
短期金利先物では違いが見えやすいです
CMEはThree-Month SOFR先物1枚の1bp価値を$25で固定と説明しています。
一方、スワップやフォワード型金利エクスポージャーのDV01は金利水準によって変わる場合があります。
そのため、最初に合っていた先物ヘッジ比率も、金利変動後には再計算が必要になることがあります。
計算例:100枚が102枚になる場合
フォワード型金利エクスポージャーのDV01が1bp当たり$2,500、先物1枚のBPVが$25とします。
一次ヘッジ比率は2,500 / 25 = 100枚です。
その後DV01が$2,550に増え、先物BPVが$25のままなら、新しい比率は2,550 / 25 = 102枚です。
100枚のままなら1bp当たり$50の一次ミスマッチが残ります。20bp動けば、二次効果と費用を除く単純近似は$1,000です。
正確な調整値はモデルに依存します
この例は感応度が変わる仕組みを示すもので、普遍的なconvexity価格公式ではありません。
実際の調整は商品設計、ボラティリティ、金利動学、相関、割引、決済時点、担保、比較期間に依存します。
SOFRでは限月と参照期間も必要です。SOFR先物のインプライド金利で価格規則を確認できます。
先物とフォワードを比較するチェックリスト
- 経済エクスポージャーと満期を揃える - 各商品が実際に現金を交換する時点を記録する - 同じ市場状態でDV01などの感応度を比較する - 金利や価格変動後に感応度が変わるか確認する - convexityを通常のbasisやcarryと分ける - 担保、資金調達、Bid-Ask、手数料、モデル仮定を含める [!TRYMARK] Convexityチェックポイント 9月18日の比較時点でDV01 $2,500、先物BPV $25、100枚のヘッジを記録し、DV01を$2,550に変えて必要枚数を再計算します。
これは価格とヘッジの仕組みの説明であり、どちらかが常に安い、または優れているという意味ではありません。
よくある質問
先物とフォワードの価格は常に違いますか?
いいえ。単純な仮定では非常に近い、または等しい場合があります。決済時点、金利、担保、感応度変化が重要になると差が生じます。
金利先物のconvexity biasとは何ですか?
線形な先物の損益と、金利水準によって非線形に価値が変わるフォワード型やスワップのエクスポージャーを比較した際の価格・ヘッジ差です。
Convexity adjustmentとcost of carryは同じですか?
いいえ。Cost of carryは主に現物と先物の価格関係を扱い、convexity adjustmentはキャッシュフロー時点と非線形感応度の違いを扱います。
DV01だけで正確な調整値を計算できますか?
いいえ。DV01は局所ヘッジには有用ですが、正確な価格調整にはボラティリティ、金利動学、割引、決済、担保などの仮定が必要です。