暗号資産の無期限先物における証拠金:担保、レバレッジ、口座方式
想定元本と担保を区別し、必要証拠金と維持証拠金、クロス方式と分離方式が口座リスクに与える影響を説明します。
このガイドの内容想定元本と担保は異なる金額です
短い要約
暗号資産の無期限先物における証拠金は、デリバティブ・ポジションを支える担保です。暗号資産の購入代金や最大損失額ではありません。想定元本、必要証拠金、維持証拠金、未実現損益、資金調達料、担保価値は別々に口座へ反映されます。
想定元本と担保は異なる金額です
想定元本は契約やリスク計算におけるポジションの経済的規模を表し、担保は取引所がポジションを裏付けるために割り当てる資産です。0.20 BTC相当の線形契約を5万ドルで持つと、想定元本は1万ドルです。レバレッジを単純に10倍と仮定すれば、手数料などを除く必要証拠金は1,000ドルです。これはBTCの購入代金ではなく、想定元本1万ドルが出金可能な現金という意味でもありません。
レバレッジは、特定の計算における想定元本と割り当て資本の比率です。価格変動を抑えたりリスクをなくしたりはしません。対象価格が不利な方向へ2%動けば、価格損益は概算で−200ドルとなり、例の必要証拠金1,000ドルの20%に相当します。証拠金とレバレッジの関係も参照してください。
必要証拠金は建玉時、維持証拠金は保有中の要件です
必要証拠金はポジションを開くための商品別要件です。維持証拠金はポジションを保有し続けるために、取引所が継続して求める口座資本です。同じ証拠金段階では維持要件の方が低い場合が多いものの、比率、最低額、差し引き額、段階の境界は商品と取引所が決めます。
新しい注文を出さなくても余力が減ることがあります。不利な価格変動で未実現損益が悪化し、資金調達料や手数料も口座資本を減らす場合があります。担保の値下がり、証拠金段階の変更、別のポジションの損失も余力に影響します。反対に利益が増えても、ポジション維持が保証されるわけではありません。
Hyperliquidは、ポジション量とマーク価格を使う必要証拠金の計算や、資産・証拠金段階ごとに異なる維持要件を公開しています。証拠金は共通の固定率ではなく、商品固有ルールの組み合わせです。例示された比率を他の資産、取引所、時点へ流用しないでください。必要証拠金と維持証拠金の比較も参考になります。

クロス方式と分離方式ではリスク計算に含める範囲が違います
クロスマージンでは、取引所が認める複数のポジションや担保を同じリスク計算に含めることがあります。あるポジションの損失が、別のポジションを支える共有資本を使う場合があります。別ポジションの利益が余力になる一方、相関した損失が同時に起きればクッションは早く減ります。利益のあるポジションを閉じても、他のポジションが資本を必要としていれば表示マージンがすべて解放されるとは限りません。
分離マージンでは、商品ルールに沿って特定のポジションに担保を割り当てます。通常は共有範囲が限定されますが、そのポジションの損失で割り当て分を使い切ることがあります。分離方式でもスリッページ、手数料、資金調達料、担保価値の変化、強制決済は防げません。追加・解除の条件は取引所ごとに確認します。
違いは共有するリスク計算の範囲であり、どちらが常に安全という順位ではありません。資金移動や強制決済の手順も現在の規約で確認してください。
担保資産の価格変動も口座に影響します
担保がBTCなどの値動きする資産なら、デリバティブの損失と同時に担保価値も下がることがあります。BTCが5万ドルのとき0.02 BTCの担保は単純計算で1,000ドルです。同じ価格で0.20 BTC相当のロングを持ち、価格が4万5,000ドルまで下がれば、線形ポジションの損失は約1,000ドル、担保価値は約900ドルです。他の費用を加える前から、口座には両方の影響があります。これは取引所の清算計算を再現する例ではありません。
ステーブルコインも常に1ドルを保つ、またはいつでも容易に償還できるとは限りません。市場の流動性、発行体への償還経路、取引所独自の評価割引が利用できる担保額を変えることがあります。総残高がプラスでも、全額を出金できるとは限りません。想定元本、担保、口座資本、維持要件、利用可能残高を分けて確認してください。
よくある質問
Q1レバレッジを使えば損失を抑えられますか?
いいえ。想定元本と割り当て資本の比率を表すもので、価格変動を小さくしません。小さな変動でも証拠金の大きな割合を失うことがあります。
Q2分離マージンなら割り当てた担保を失いませんか?
いいえ。分離したポジションの損失で担保が使い切られる場合があります。実際の決済は商品ルールに従います。
Q3口座残高がプラスなら全額出金できますか?
必ずしもできません。ポジション、注文、維持要件、手数料、資金移動のルールが利用可能額を制限することがあります。
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