先物オプションの行使価格と現在の先物価格が違う理由
先物オプションを行使すると現在値ではなく行使価格で先物ポジションが生じる理由と、その後の値洗い、プレミアム損益の分け方を解説します。
要点
先物オプションを行使すると、通常は現在の先物市場価格ではなくオプションの行使価格で原資産先物ポジションが生じます。その後は先物のルールで値洗いされます。
行使はオプションを先物ポジションに変えます
行使価格が先物の取得価格になります
CMEはstrike price、exercise priceを、行使・割当後に原資産先物が受け渡される契約価格と説明しています。
105コールを行使すると、先物が別の市場価格でも、保有者は通常105で対象先物のロングを受けます。
オプションのプレミアムはこの先物取得価格とは別です。
計算例:行使価格105、先物市場108
行使価格105のコール1枚を行使する時点で先物が108とします。
生じるロング先物の基準価格は105です。
市場との差は108 - 105 = 3ポイントです。
1ポイント50なら差は1枚あたり3 × 50 = 150です。
この150が追加の無償利益という意味ではありません。プレミアム、手数料、決済時点、その後の値洗いが影響します。
先物が生じた後は値洗いが始まります
先物ポジションができると、その後の現金フローは先物の日次決済に従います。
105で生じたロング先物が106.50で決済されると、変化は1.50ポイントです。
1ポイント50なら手数料前で75です。
先物の変動証拠金では日次決済を説明します。
行使価値と取引全体の損益は別です
行使前にコールのプレミアムを2.40ポイント支払ったとします。
1ポイント50ならプレミアム費用は2.40 × 50 = 120です。
行使価格と先物市場との差3ポイントは150なので、単純合算は手数料前で150 - 120 = 30です。
これは単純化した時点比較です。時間、スプレッド、資金調達、税、後の先物変動は含みません。
行使後の確認チェックリスト
- 正確なオプションシリーズと先物限月を確認する - 行使価格と乗数を確認する - 行使時点の先物価格を記録する - 行使結果が先物か現金決済か確認する - 生じた先物の方向と数量を確認する - 証拠金と日次決済を確認する - オプションプレミアムと先物P&Lを分ける [!TRYMARK] 行使後先物チェックポイント 9月18日の判断時点で、行使価格105、先物108、乗数50、プレミアム2.40、生じる方向、必要証拠金を記録して結果を比較します。
行使の仕組みを理解しても、行使が市場でオプションを決済するより有利とは限りません。
よくある質問
先物コールを行使すると現在価格で先物を買いますか?
通常は違います。先物へ行使される契約では、コール保有者はオプション条件に従い行使価格で対象先物のロングを受けます。
なぜ現在値と離れた取得価格の先物が口座に現れますか?
行使・割当時に契約上の行使価格が先物取得価格になるためです。市場価格はすでにその水準から離れている場合があります。
行使価格と市場価格の差は無償利益ですか?
違います。支払ったプレミアム、手数料、行使条件、その後の先物値洗いを合わせて全体結果を確認します。
すべての先物オプションは満期時に先物を作りますか?
いいえ。現金決済型など商品設計が異なる場合があります。実際の仕様とブローカー手続きを確認してください。