先物のストップロスを設定する方法
論理的なストップ水準を決め、ティック距離を金額リスクに換算し、枚数とストップ注文の種類を選ぶ方法です。
要点
先物のストップロスは価格に結びついた出口ルールであり、その価格で必ず約定する保証ではありません。まず仮説が無効になる水準を決め、距離を金額に直し、必要なら枚数を減らしてから注文種別を選びます。
金額ではなく無効化水準から始める
「どの価格なら取引の仮説が間違いだと認めるか」を考えます。ロングのブレイクならブレイク水準の下、レンジなら境界の外、ヘッジなら別のエクスポージャー上限です。通常のノイズの外側で、口座が許容できる損失内に置きます。
CMEの[ストップ注文の解説](https://www.cmegroup.com/education/courses/master-the-trade-futures/take-your-trade-plan-to-the-next-level/master-the-trade-utilizing-stop-orders)は、値動きから論理的な出口を探し、許容損失は別に決める考え方を示します。
距離をティックと金額に換算する
ロングは`距離 = エントリー − ストップ`、ショートは`距離 = ストップ − エントリー`です。有効なティック単位へ切り上げ、次を計算します。
`1枚のリスク = ストップのティック数 × ティック価値 + 売買コスト`
ティック価値と乗数は実際の契約仕様から取得します。[契約仕様の読み方](/ja/learn/how-to-read-futures-contract-specifications)と[ティック価値・乗数](/ja/learn/futures-tick-value-contract-multiplier-explained)を確認してください。
ストップから枚数を決める
`枚数 = floor(1回の最大リスク ÷ 1枚のリスク)`
1回250ドルまで、エントリー5,020.00、論理的ストップ5,012.00、0.25ポイントで12.50ドルの契約なら32ティック、コスト前で400ドルです。この上限では0枚が正解です。仮説を壊してストップを近づけず、小さい契約に替えるか見送ります。
ストップが16ティックならコスト前は200ドルなので、費用を加えた1枚だけを検討できます。2枚は上限超過です。[先物ポジションサイズ](/ja/learn/futures-position-sizing)も参照してください。
ストップ成行とストップ指値を使い分ける
ストップ成行はトリガー後の退出を優先しますが、急変時には不利な価格で約定します。ストップ指値は価格を制限しますが、未約定のまま損失が増えることがあります。[ストップとストップ指値](/ja/learn/futures-stop-order-vs-stop-limit-order-explained)と[成行と指値](/ja/learn/futures-market-order-vs-limit-order-explained)は異なる失敗を持ちます。
計画にはトリガー価格、ブローカーの判定方法、許容スリッページ、未約定時の対応、夜間や薄商いで有効かを記録し、現在のルールをシミュレーターで確認します。
ギャップ・スリッページ・部分約定を想定する
距離は計画上のリスクであり保証ではありません。ニュース、値幅制限、接続障害、キュー、広いスプレッドでトリガーより悪く約定し、部分約定で残余建玉が残ることもあります。ショックシナリオ、現金バッファ、残りを閉じる手順を用意します。
CMEの[ポジションとリスク管理](https://www.cmegroup.com/education/courses/things-to-know-before-trading-cme-futures/position-and-risk-management)のように、証拠金が許す最大枚数ではなく損失シナリオから枚数を決めます。
ルールなしでストップを動かさない
遠ざけると予定損失と枚数計算が無効になり、近づけると通常ノイズで決済される可能性があります。トレーリングを使うなら開始条件、ティックへの丸め、リスクを減らす方向だけかを定義します。変更理由を日誌に残してください。
発注前に限月、ティック、方向、エントリー、無効化、金額リスク、相関ポジション、現金、未約定時の対応を確認します。発動後は悔しさで即再エントリーせず、仮説と日次上限を再点検し、約定、スリッページ、費用、損益と残りの注文を[実現・未実現損益](/ja/learn/futures-realized-vs-unrealized-pnl-explained)で照合します。
よくある質問
すべて同じストップ幅にすべきですか?
いいえ。水準はセットアップで決め、枚数で金額リスクを調整します。
ストップ価格が最大損失ですか?
いいえ。ギャップや急変、スリッページ、部分約定で増えることがあります。
近いストップほど安全ですか?
通常のノイズで発動しやすくなります。枚数を減らすか小さい商品を選びます。
いつ動かせますか?
事前に検証したルールがある場合だけです。遠ざけるなら枚数削減や退出が必要です。