先物指値注文のキュー優先順位を解説
先物が指値で取引されても約定しない理由、FIFOとPro-Rataの違い、板の数量と実際のキュー順位の読み方を解説します。
要点
先物が自分の指値で取引されても注文が未約定のままになることがあります。同価格で先に待つ数量や高い優先順位の注文が先に処理され、配分方法は商品のマッチング方式で変わります
価格条件を満たすことと約定は別です
買い指値は支払う上限、売り指値は受け取る下限を設定します。
CMEは指値より不利な価格では約定しませんが、反対注文が不足したり市場が離れたりすれば未約定になると説明しています。
自分の指値で取引が記録されても、自分の注文まで十分な数量が届いた証拠ではありません。
先物のbid sizeとask sizeでは各価格に表示される数量を説明します。
FIFOでは同価格の時間優先が重要です
100.00の買い指値で、自分の10枚より前に120枚あると仮定します。
100.00で90枚の売りが入っても、前にある注文だけで90枚を吸収できます。
まだ30枚が前に残るため、自分は0枚約定のままです。
その後35枚の売りが入れば、前の30枚を処理した後、自分の10枚のうち5枚が約定します。
Pro-Rataでは配分ロジックが変わります
CMEはFIFO、Pro-Rata、混合方式などを説明しています。
Pro-Rataでは到着時間だけでなく、待機注文の大きさが配分に影響する場合があります。
したがって前方数量から取引量を引く単純な計算は、すべての商品に使えるわけではありません。
アウトライト、スプレッド、オプションでアルゴリズムが異なる場合もあります。
板の合計数量だけではキューを特定できません
Market by Priceは同価格の数量を集計します。
CMEのMarket by Orderは匿名の個別注文、サイズ、優先情報を提供し、キューをより細かく確認できます。
ただし注文の追加、変更、取消、更新が起きれば板は変化します。
先物注文の部分約定後では残り数量の扱いを説明します。
部分約定で実際のリスクも変わります
キュー優先順位のチェックリスト
本稿は約定構造を説明するもので、約定確率を保証しません。
- 商品、限月、注文価格を確認する
- FIFO、Pro-Rata、混合方式のどれかを確認する
- 合計数量と自分のキュー順位を区別する
- 注文時刻、数量、変更、部分約定を記録する
- Market by Priceを正確な個人順位とみなさない
- 部分約定のたびにエクスポージャーを再計算する
よくある質問
指値で取引されたのに約定しないのはなぜですか?
自分より先または高い優先順位の注文が反対数量を使い切った可能性があります。
先に指値を出せば必ず優先されますか?
時間優先が支配する場合は重要ですが、Pro-Rataや混合方式では別の基準も使われます。
板から自分の前に何枚あるか正確に分かりますか?
Market by Priceでは通常分かりません。Market by Orderは詳細ですが、約定までにキュー自体が変わります。
注文変更でキュー順位は変わりますか?
変わる場合があります。変更や更新が優先順位に与える影響は取引所の現行ルールを確認します。