先物カレンダースプレッドのプラス・マイナスの読み方
カレンダースプレッドの正負が商品ごとに同じ意味ではない理由、nearby・deferred、売買方向、公式の価格計算を解説します。
要点
カレンダースプレッドがプラスだから常にコンタンゴや期先高とは限りません。商品ごとの計算式、期近・期先の定義、スプレッド売買のレッグ方向を先に確認します。
符号は引き算の順序で変わります
カレンダースプレッドは同じ商品の2限月の価格関係です。
通常、一方のレッグ価格から他方を引いて表示します。
しかし引き算の順序はすべての商品で共通ではありません。
一部のCME商品は:
期先 − 期近。
別の慣行では:
期近 − 期先。
同じ先物曲線でも表示慣行が違えば符号が逆になります。
例1:期先から期近を引く
期近が100.00とします。
期先が102.00です。
期先 − 期近なら:
102.00 − 100.00 = +2.00です。
スプレッドはプラスです。
期先が98.00なら:
98.00 − 100.00 = -2.00です。
CMEのFXや一部Equity・Cryptoの例はこの方式です。
例2:期近から期先を引く
同じアウトライト価格を使います。
期近 = 100.00。
期先 = 102.00。
期近 − 期先なら:
100.00 − 102.00 = -2.00です。
先物曲線は何も変わっていません。
表示計算だけが変わりました。
CME Treasuryカレンダースプレッド資料は期近 − 期先方式の価格例を使います。
スプレッド買いのレッグ方向も確認します
シンボル順だけで売買方向を推測しません。
一部のCME EquityやCryptoではスプレッド買いが期先買い・期近売りを意味します。
Treasury資料ではスプレッド買いを期近買い・期先売りとする慣行があります。
必ず次の2つを確認します。
符号だけから判断しません。
- スプレッド価格の計算式
- 買い・売り時の各レッグ方向
コンタンゴとバックワーデーションは曲線の概念です
コンタンゴとバックワーデーションは満期ごとの価格関係です。
経済的な先物曲線の概念です。
カレンダースプレッドの符号は市場表示のルールです。
期先 − 期近なら期先高はプラスになります。
期近 − 期先なら同じ曲線がマイナスになります。
アウトライト価格へ戻す前に符号だけで曲線を判断しません。
ロール利回り・コンタンゴ・バックワーデーションは曲線を別に説明します。
レッグ価格とスプレッド価格を照合します
公式を次とします。
期先 − 期近。
期近の割当価格が5,000です。
スプレッドが+12なら期先は:
5,000 + 12 = 5,012です。
スプレッドが-8なら:
5,000 − 8 = 4,992です。
符号の印象より算術照合が安全です。
先物スプレッド注文と個別レッグは価格照合を説明します。 [!TRYMARK] 表示式を逆算します 期近100、期先102を使い、2種類の引き算でスプレッドを計算します。その後、実際の商品でスプレッド買いのレッグ方向を記録します。
スプレッド符号チェックリスト
正確な商品と取引所を確認します。
期近と期先の限月を確認します。
公式のスプレッド計算式を確認します。
スプレッド買いの各レッグ方向を確認します。
現在のアウトライト価格で再計算します。
符号だけでコンタンゴやバックワーデーションを判断しません。
約定後のレッグ割当価格を照合します。
スプレッド価格、レッグ価格、曲線解釈を分けます。
この記事は表示の仕組みを説明し、売買シグナルを提供しません。
よくある質問
プラスのカレンダースプレッドは常にコンタンゴですか?
いいえ。期先−期近か期近−期先かで同じ曲線でも符号は逆になります。
スプレッド買いのレッグ方向はどう確認しますか?
取引所の商品別定義を確認します。商品によって期先買い・期近売りと逆の慣行があります。
スプレッド価格はマイナスになりますか?
はい。マイナスは計算式の結果であり、経済的意味は商品ごとの表示規則で決まります。
カレンダースプレッド価格をどう検算しますか?
2つのアウトライト価格に公式計算式を適用し、レッグ方向と割当価格を確認します。